“急調”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きゅうちょう40.0%
アレグロ40.0%
きふてう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
竪琴が急調きゅうちょうをふくんで鳴りひびいた。ツルガ博士の手が、竪琴の糸の上を嵐のようにはしっているのだ。
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ベートーヴェンの運命交響楽、『忍びよる運命の跫音あしおと』といった工合に、鼓動のチンパニが重苦しいリズムに乗って、急調アレグロから急速調ブレストに、弱音ピアノから最強音フォルテッシモへと発展する。
キャラコさん:06 ぬすびと (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
それに追ふものの足音が少しも遠ざからない。瀬田は自分の足の早いのにすこぶる満足して、たゞ追ふものの足音の同じやうに近く聞えるのを不審に思つてゐる。足音は急調きふてうつゞみを打つ様に聞える。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)