“アレグロ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
急調66.7%
速く33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ベートーヴェンの運命交響楽、『忍びよる運命の跫音あしおと』といった工合に、鼓動のチンパニが重苦しいリズムに乗って、急調アレグロから急速調ブレストに、弱音ピアノから最強音フォルテッシモへと発展する。
キャラコさん:06 ぬすびと (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
或いはアダジオを何かの仕方によって最後の楽章で反覆して、そこに声楽が順次挿入せられる。アダジオの詩句はギリシャ神話、旧約聖書中の雅歌。急調アレグロの中で酒神バッカスの祝祭。
ただ大体「速くアレグロ」とか「遅くアダジオ」とか、「強くフォルテ」とか「弱くピアノ」とか言うだけである。どのくらい速くか、どのくらい強くか、数量的には書かれない。
音楽界の迷信 (新字新仮名) / 兼常清佐(著)