忌応いやおう)” の例文
こんなこともあろうかと待ち伏せしていた勘弁勘次、退路を取って抱き竦め、忌応いやおうなしに引き戻せば、男はじたばた暴れながら
そこへ日が暮れてから出向くのは少し難儀だとも思ったが、これも商売である。まして十五両という大きい商いをするのであるから、喜右衛門も忌応いやおうは云っていられなかった。
半七捕物帳:41 一つ目小僧 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)