“心惑”の読み方と例文
読み方割合
こころまどひ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は三日の後には退院すべき手筈てはずなりければ、今は全くえて務を執るをも妨げざれど、事のきはめて不慮なると、急激なると、瑣小さしようならざるとに心惑こころまどひのみせられて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
案内せる附添のばばは戸口の外に立ちて請じ入れんとすれば、客はその老に似気なく、今更内の様子を心惑こころまどひせらるるていにて、彼にさへ可慎つつましう小声に言付けつつ名刺を渡せり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)