心地好ここちよ)” の例文
由蔵が流してやっている老人が、いかにも心地好ここちよさそうに眼を細くしてされるがままに肩を上下に振っている。全くのんびりとした昼湯の気分がみなぎっていた。
電気風呂の怪死事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
一番味のいのは友釣で漁ったのできた鮎を水の中へ泳がせると外の鮎が追駆おいかけて来てはりに掛ります。それは鮎が充分を食て心地好ここちよく遊んでいる時でなければ決して友を追いません。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
かるるは小言こごとにてもまた身に心地好ここちよし。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)