微闇うすやみ)” の例文
彼は足の向いている方へと微闇うすやみの中を歩いて往った。百歩ばかり往ったところで微白ほのじろい光が見えた。そこには大きな岩がでっぱっていた。岩にいて廻ると明るい昼の世界があった。
申陽洞記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)