微細こまか)” の例文
ネーチュン なる者もそういう微細こまかな事については明らかに是非善悪を断定するが、さて天下の大問題が起って外交上どうしたらよいか訳が分らんような事になると
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
蜘蛛の胴体から、脚のように、八本の線が延びているのがそれだ。蜘蛛の周囲を巡って、微細こまかい血痕が、霧のように飛び散っている。張り渡した蜘蛛の網と見れば見られる。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
微細こまかい奴は蚊帳の目をこぼれて、むらむら降懸ふりかかるものですから、当初はな一旦寝たのが、起上おきあがって、妹が働いて、線を手繰たぐって、次のへ電燈を持って行ったので、それなり一枚けてあります。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
初めて自分等の国へ紹介された露西亜ロシアの作物の翻訳に就いて語るも楽しかった。日本の言葉で、どうしてあんな柔かい、微細こまかい言いまわしが出来たろう、ということも二人の青年を驚かした。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)