復讐かたき)” の例文
非道ひどい目に会わされた看護婦が、三人のうちまじっていて、復讐かたきを取っているのではないかと思われる位であったが、なおよく気を付けてみると、それが
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「しかしあの男はどこまでも誠実で軽薄なところがないから好い。迷亭などとは大違いだ」と主人はアンドレア・デル・サルトと孔雀くじゃくの舌とトチメンボーの復讐かたきを一度にとる。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
今日こんにちの様な事を引き起す位なら、何故なぜあの時、ふんと云つたなりほうつて置いて呉れなかつたのだ。僕は君から是程深刻な復讐かたきを取られる程、君に向つて悪い事をしたおぼえがないぢやないか
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
僕は此通り自然に復讐かたきを取られて、君の前に手を突いてあやまつてゐる
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)