御達ごたち)” の例文
去秋、町方から来て以来、過失もなく、どこかに聡明をかくれて持ったようだが、うわべには、それが見られなかった。御達ごたち仲間のつきあいもよかった。
野に臥す者 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
宮の中にて或る御達ごたちの局の前を渡りけるに、何の仇にか思ひけん、よしや草葉のならんさが見んと云ければ、男「罪もなき人をうけひば忘れ草おのが上にぞおふと云なる、」
詛言に就て (旧字旧仮名) / 南方熊楠(著)
「して御達ごたちらのようすにかわったこともござりませんでしたか。」
野に臥す者 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
経之は女とは、御達ごたちのうちの誰かであったか、どうかといった。
野に臥す者 (新字新仮名) / 室生犀星(著)