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御肴
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おんさかな
ふりがな文庫
“
御肴
(
おんさかな
)” の例文
酒の字でも、めしの字でも、
御肴
(
おんさかな
)
の字でもありあり見える。この様子では、いくら
耄碌
(
もうろく
)
してもこの五字だけは、そっくりそのまま、紙の上に書く事が出来るだろう。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
私
(
わっし
)
が飲んでいました
有合
(
ありあい
)
御肴
(
おんさかな
)
というお
極
(
きま
)
りの一膳めしの前なんざ、小さな
原場
(
はらっぱ
)
ぐらい小広うございますのに——それでも左右へ並ばないで、
前後
(
あとさき
)
になって、すっと連立って通ります。
唄立山心中一曲
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
御肴
(
おんさかな
)
の
裏
(
うち
)
から飛び出した若い男を
捕
(
つら
)
まえて、第二世の自分であるごとく、全く同じ調子と、同じ態度と、同じ言語と、もっと立ち入って云えば、同じ熱心の程度をもって
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
舟はようやく町らしいなかへ
這入
(
はい
)
る。腰障子に
御肴
(
おんさかな
)
と書いた居酒屋が見える。
古風
(
こふう
)
な
縄暖簾
(
なわのれん
)
が見える。材木の置場が見える。人力車の音さえ時々聞える。
乙鳥
(
つばくろ
)
がちちと腹を返して飛ぶ。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
肴
漢検準1級
部首:⾁
8画
“御肴”で始まる語句
御肴代