御泊おとまり)” の例文
「さて明日からは、草深い田舎を御巡検で、宿らしい宿は今宵が当分の御泊おとまりおさめ。どうか御ゆるりと」
丹那山の怪 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
黄昏たそがれに、御泊おとまりを待つ宿引女やどひきおんなの、ひさしはずれの床几しょうぎに掛けて、島田、円髷まるまげ銀杏返いちょうがえしなでつけ髪の夕化粧、姿をななめに腰を掛けて、浅葱あさぎに、白に、紅に、ちらちら手絡てがらの色に通う、団扇うちわの絵を動かすさま
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
貴方は御泊おとまりではございませんか。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)