御左右ごさう)” の例文
なに、今になって退くような奴らは、皆大学様の御左右ごさうをうかがって、万一お家お取立てになった場合、真先にお見出しにあずかろうという了簡りょうけんから、心にもない義盟に加わってきたのだ。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
當將軍家の御落胤らくいんにて既に大坂城代より江戸表へも上申に相成御左右ごさう次第しだい江戸へ御下向ごげかう御積おんつもり其間に京都御遊覽いうらんの爲め上京じやうきやう此段町奉行にも心得有べき筈不屆至極ふとゞきしごくの使者今一言申さばと威丈高ゐたけだか遣込やりこめ其上汝知らずや町奉行所はとがざい人の出入する不淨ふじやうの場所なり左樣なるけがれし場所へ御成を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)