御岳山おんたけさん)” の例文
旧字:御嶽山
現に、この福島から、上松に至るの間には木曾のかけはしがある、御岳山おんたけさんがある、御岳の鳥居が見える。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
百獣店ももんじだなから追ってきた源内は、とんだよいみちづれを見つけた気で、緩々かんかんたる歩調とのどかなあるきばなしに、木曾風俗の漫評まんぴょうや、御岳山おんたけさんの裏谷で採った薬草の効能や、そうかと思うと、近頃
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただし昔話にある羽団扇はうちわを持った、鼻の高い、赤い顔の、あんなのではない。普通の人間で、ちゃんと両親もある、兄弟もある。武州御岳山おんたけさんで生れたんだ。代々山伏だ。俺の先祖は常陸坊海尊ひたちぼうかいそん
怪異暗闇祭 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
木曾の御岳山おんたけさんにも負けないものがあります、なかなか雅趣があっていいのがあります……だが、わが伊那の、天下に向って誇るべきことは、そんなところにあるのではない、天竜峡の絶勝と並んで
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
木曾の御岳山おんたけさん
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)