“御化身”の読み方と例文
読み方割合
ごけしん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そも、何の菩薩ぼさつ御化身ごけしんか」と、ふたりは、後になってまで、解けないことのように首ばかりかたげていたが、有範は、それはなんらの奇瑞きずいでもふしぎでもないといった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
にわか発心ほっしんして、ついに仏道に入ったというところをかいたもので、あのお稚児ちごさんは、その晩泊った旅人、実は観世音菩薩の御化身ごけしんが、強慾ごうよくな老婆をいましめの方便ということになっているのです
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「ありがとうござりまする……。あなた様のおすがたが、八幡の御化身ごけしんのように見えまする」
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)