御仰おっしゃ)” の例文
「いえ何御礼なんぞ御仰おっしゃられると恐縮します」といった比田の方はかえって得意であった。誰が見てもうちへも帰らずに忙がしがっている人の様子とは受取れないほど、調子づいて来た。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「三つから七つまでですって。御兄おあにいさんがそう御仰おっしゃいましたよ」
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「奥様が車を持って、迎に行って来いって、御仰おっしゃいました」
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「あら、貴夫あなたが自分でそう御仰おっしゃったくせに」
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)