後嗣あととり)” の例文
そこには殺された百萬長者の後嗣あととりで、貴公子風な若男爵のフレデリック・フオン・シイドウが學生生活を送つてゐる。
この家の後嗣あととりにと、相談のきまったのを、こんなけがらわしい家はいやと、きっぱり断わったわしの舌の根を見ておくんなされ。おじさん、お前こそ、お前こそ怪しい
大菩薩峠:30 畜生谷の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
金子の家の後嗣あととりにしようときめていた祖父は極力これを止めようとしたが、叔父はどうしてもその志をひるがえさなかった。そこで祖母がまず折れて出た。そして祖父に言った。