律呂りつりよ)” の例文
怖ろしく声のい人で、お経をむと、その調子が自然に律呂りつりよかなつて、まるで音楽でも聴くやうな気持がするので、道命が法華ほつけを誦むとなると、大峰おほみねから、熊野から、住吉すみよしから
天地の律呂りつりよか、自然の呼吸こきふか、いんとしていためるところあるが如し。想へばわづらひはわが上のみにはあらざりけるよ。あやしきかな、わが胸は鐘のひゞきと共にあへぐが如く波うちぬ。
清見寺の鐘声 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
進歌しんか律呂りつりよをさ
全都覚醒賦 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)