役々やくやく)” の例文
なほ浄瑠璃すみしのちは親しく役々やくやく言葉の語りやうをば太夫へ質問するなぞ苦心のほど察するにあまりあり。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
忠臣蔵が出たとき役々やくやくによって語り手が違い、平右衛門など下手しもてから出て山台やまだいの下で語ったおり、彼女もお仲間に引出されて迷惑そうな顔もせずにこにこして語っていたのを思いだした。
豊竹呂昇 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)