彫辰ほりたつ)” の例文
「わけはありませんよ。彫物師も上手じやうずになると、江戸に何人とありません。どうせ此近くなら、神田の彫辰ほりたつか、竹町の彫定か——」
横浜の彫辰ほりたつってえ職人に頼んで、御覧の通り見っともねえ傷を身体からだ中に附けてもらっておりましたが、そいつが香港で物を言いまして、いい加減な悪党と見られたもので御座いましょう。
S岬西洋婦人絞殺事件 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
描いてくれた、人形町の彫辰ほりたつあごを探ったら、大方女の住家すみかの当りが付きましょう、御免
描いてくれた、人形町の彫辰ほりたつあごを探つたら、大方女の住家の當りが付きませう、御免