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当地
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ふりがな文庫
“
当地
(
こちら
)” の例文
旧字:
當地
今度、
当地
(
こちら
)
へ来がけに、歯が
疼
(
いた
)
んで、
馴染
(
なじみ
)
の
歯科医
(
はいしゃ
)
へ行ったとお思い。その築地は、というと、用たしで、歯科医は大廻りに赤坂なんだよ。
縷紅新草
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「いや、わしは所長ですよ、阿母さん、
当地
(
こちら
)
の裁判所の……。」
死せる魂:02 または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
まだその騒ぎの無い内、
当地
(
こちら
)
で、本郷のね、春木町の裏長屋を借りて、
夥間
(
なかま
)
と自炊をしたことがありましたっけが、その時も前の年火事があったといって、何年にもない、大変な蚊でしたよ。
女客
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
尤
(
もっと
)
も、
当地
(
こちら
)
へ着きますと、
直
(
す
)
ぐ翌日、さいわい、誂えたような好天気で、
歩行
(
ある
)
くのに、ぼっと汗ばみますくらい、雛が巣に返りました、お鳥居さきから、帽も外套も脱いでお参りをしたのです。
菊あわせ
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
当地
(
こちら
)
で黒百合のあるのはどこだとか言ったっけな。」
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
「今度、
当地
(
こちら
)
へ来ます時に、然うです。
興津
(
おきつ
)
……東海道の興津に、夏場遊んでる友だちが居て、其処へ一日寄ったもんです。夜汽車が涼しいから、十一時過ぎでした、あの駅から上りに乗ったんですよ、右の船頭が。」
浮舟
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“当地”の意味
《名詞》
当 地(とうち)
自分が今居るこの土地。
(「ご当地」の形で)その地域特有のもの。ゆかりのもの。
(出典:Wiktionary)
当
常用漢字
小2
部首:⼹
6画
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
“当地”で始まる語句
当地方