弩弓手どきゅうしゅ)” の例文
命じておいて、袁紹は旗下一千余騎、弩弓手どきゅうしゅ五百、槍戟そうげきの歩兵八百余に、はん旒旗りゅうき大旆たいはいなどまんまるになって中軍を固めた。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
弩弓手どきゅうしゅとして位置も活用も低かったものを、新たに孔明が発明した偉力ある新武器を加えて、独立した一部隊をつくり、この部将を「連弩士れんどし」とよんだ。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
細長い丘の上に、五十座のやぐらを何ヵ所も構築して、それが出来あがると、一櫓に五十張りの弩弓手どきゅうしゅがたて籠り、いっせいに矢石を撃ち出してきたのである。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
陳登は、いちはやく、城楼に駈けのぼって、かねてそこに伏せておいた沢山な弩弓手どきゅうしゅ
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
虎衛軍こえいぐん五万、槍騎隊三千、儀仗一千、戦車、石砲、弩弓手どきゅうしゅ、鼓手、螺手らしゅ干戈隊かんかたい、鉄弓隊など四団八列から鶴翼かくよくにひらき、五行に列し、また分散して鳥雲の陣にあらたまるなど
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「曹操軍の落武者だ。射てしまえ」と、弩弓手どきゅうしゅへ号令した。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)