“弦返”の読み方と例文
読み方割合
つるがえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とたんに「ヒェーッ」ときぬを裂くような凄じい掛け声が掛かったかと思うとピューッと空を抜く矢走りの音に続いて聞こえる弦返つるがえりの響き! しかしそれより驚いたのは
日置流系図 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「あッ」と三人はそれを聞くとほとんど同時に叫びを上げたが、それは驚くのがもっともである。掛け声、矢走り、弦返つるがえり、それが寸分の隙さえなく日置流へきりゅう射法の神髄にピタリとまっているからである。
日置流系図 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)