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弥彦
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やひこ
ふりがな文庫
“
弥彦
(
やひこ
)” の例文
晴れた夏は海の向ふに佐渡が見え、
粟島
(
あおしま
)
が見え、
弥彦
(
やひこ
)
も見える。冬の小さな暗らい海には、揺りうごく水のほかに何もなかつた。一羽の鴎の影もなかつた。
吹雪物語:――夢と知性――
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
安曇
(
あずみ
)
郡を通って越後の
強清水
(
こわしみず
)
という所まで行かれますと、そこへ越後の
弥彦
(
やひこ
)
権現がお出向きになって、ここまで信濃にはいられては、あまり越後が狭くなるから
日本の伝説
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
家士のうちには旧知の
朋輩
(
ほうばい
)
がたくさんいる。で、浅間山を左方に見ながし、
三国
(
みくに
)
山脈をこえ、信濃川の
水戸口
(
みとぐち
)
(現・新潟附近)から、
弥彦
(
やひこ
)
ノ
庄
(
しょう
)
へ入って、佐渡への便船を待つことにした。
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
越後でも
弥彦
(
やひこ
)
山の周囲には、土筆をヘビタバコという村があり、また狐の
煙草
(
たばこ
)
といっている村もある。
野草雑記・野鳥雑記:01 野草雑記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
駿河の久能の
山彙
(
さんい
)
あるいは越後の
弥彦
(
やひこ
)
のごとき海に面して横たわり
臥
(
ふ
)
せる山ではかりにまともに沖から吹き当てる風でも、この山の附近においては横に流れて浜に沿うた風となる。
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
弥
常用漢字
中学
部首:⼸
8画
彦
漢検準1級
部首:⼺
9画
“弥彦”で始まる語句
弥彦山