弘蔵こうぞう)” の例文
小松帯刀たてわき、木戸準一郎、後藤象次郎ごとうしょうじろう、伊藤俊介、それに京都旅館の準備と接待とを命ぜられた中井弘蔵こうぞうなぞは、どんな手配りをしてもその勤めを果たさねばならない。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
中井弘蔵こうぞうがその棺を持って大坂に帰り着いたころは、やがて一番どりが鳴いた。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
京都の方へは中井弘蔵こうぞうが数日前に先発し、小松帯刀たてわき、伊藤俊介しゅんすけらは英国公使と同道で大坂を立って行った。ロセスらの一行が途中の無事を祈り顔な東久世通禧ひがしくぜみちとみの名代もそのはしけまで見送りに来た。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)