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引摺上
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ひきずりあ
ふりがな文庫
“
引摺上
(
ひきずりあ
)” の例文
けれど
大磐石
(
だいばんじやく
)
の如く腰を
据
(
す
)
ゑた儘、更に体を動かさうとも為ないので、仕方がなく、傍の二三人に助勢させて、無理遣りに其席から
引摺上
(
ひきずりあ
)
げた。
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
漁村なるわが町内の晩のお
菜
(
かず
)
に——荒磯に横づけで、ぐわッぐわッと、
自棄
(
やけ
)
に煙を吐く
艇
(
ふね
)
から、
手鈎
(
てかぎ
)
で
崖肋腹
(
がけあばら
)
へ
引摺上
(
ひきずりあ
)
げた中から、そのまま
跣足
(
はだし
)
で、磯の
巌道
(
いわみち
)
を踏んで来たのであった。
貝の穴に河童の居る事
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
引
常用漢字
小2
部首:⼸
4画
摺
漢検準1級
部首:⼿
14画
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“引摺”で始まる語句
引摺
引摺込
引摺出
引摺倒
引摺々々
引摺下
引摺寄