引包ひっつつ)” の例文
「この煙とも霧とももやとも分らない卍巴まんじともえの中に、ただ一人、うっすりとあなたのお姿を見ました時は、いきなり胸で引包ひっつつんで、抱いてあげたいと思いましたよ。」
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)