式微しきび)” の例文
事実曹操の威と、許都の強大が、さかんになればなるほど、朝廷の式微しきびは、反比例に衰えを増し、ここに献帝のおわすことすら魏の官民は忘れているようだった。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「あれが織田信長おだのぶながの紋ですよ。信長が王室の式微しきびなげいて、あの幕を献上したというのが始まりで、それから以後は必ずあの木瓜もっこうの紋の付いた幕を張る事になってるんだそうです」
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
と、皇室の式微しきびを嘆き
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ああ、朝廷のこの式微しきび
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)