店框みせがまち)” の例文
店框みせがまち、捨石の上に、腰をおろして、汗を入れたり、水を飲んだりする人の中に、まだ止まぬ遠音の囃子につれて、潮吹ひょっとこは、ほとんど疲れを知らぬ機械人形からくりにんぎょうのように
すごい眼の玉をむいて、いまにも吠えつきそうな顔をしていた那珂川原なかがわらかんとかいうお菰は、ふと、その眼をふせ、首をたれ、片あぐらを乗せていた店框みせがまちから身を退くと
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこで老公は、少々、足のつかれを思い出して、折もよしと、店框みせがまちの端に腰かけていた。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、小次郎はほうり上げられたように、腰かけていた店框みせがまちから突っ立った。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)