幾襲いくかさ)” の例文
或る時はにしきあや、等々の織物、或る時はこれも唐土から渡ったと云う珍奇な幾種類もの香木こうぼく、或る時は葡萄染えびぞめ、山吹、等々の御衣おんぞ幾襲いくかさね、———折にふれて何とか彼とか口実を設けては
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)