幾振いくふり)” の例文
と生涯寢床の下に愛刀をはさんで、柄頭つかがしらを枕にならべてゐた人だけに、父は武人の心がけを忘れずといつた顏で、幾振いくふりかを出して見せてゐる。
日本橋あたり (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)