年々歳々ねんねんさいさい)” の例文
江戸は年々歳々ねんねんさいさい御触出おふれだしあるがゆえに、通りすじ間筋あいすじ大方おおかた瓦葺かわらぶきとなったが、はしばしにはたたき屋根が多い。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
つとめて幼少の時にえがいた理想をやしなうことは年々歳々ねんねんさいさいれゆく心の色香いろかを新たむるの道であろうと信ずる。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
ゆえに年々歳々ねんねんさいさい日本からえず輸入する必要があるので、この貿易は向こうの人の花の嗜好しこうが変わらぬ以上いつまでも続くわけで、日本はまことにまたと得がたい良い得意先を持ったものだ。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)