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平重衡
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たいらのしげひら
ふりがな文庫
“
平重衡
(
たいらのしげひら
)” の例文
およそ四百三十年の期間であった。治承四年の冬、
平重衡
(
たいらのしげひら
)
の兵火によって
伽藍
(
がらん
)
の大部分が焼失したことは周知のところであろう。仏頭もむろん
熔
(
と
)
け
墜
(
お
)
ちてしまった。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
「南都の七堂
伽藍
(
がらん
)
を焼き尽した
平重衡
(
たいらのしげひら
)
の暴挙にも、大きい眼で見れば何んかの意味があるだろう。蠑螺堂の百観音の焼かれるのも、焼かれる因縁があってのことかも知れない」
奇談クラブ〔戦後版〕:07 観音様の頬
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
大仏殿を焼いた
平重衡
(
たいらのしげひら
)
は、囚われた後に「
生身
(
しょうじん
)
の如来」と言わるる法然房に懺悔して言う、——平家が権力を持ったころには自分はただ「世の望み」にほだされて驕慢の心のみ深かった。
日本精神史研究
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
天平
(
てんぴょう
)
の東大寺は
平重衡
(
たいらのしげひら
)
の兵火にかかって、けなげにも焼けて行った。大仏も観音も
弥勒
(
みろく
)
も劫火に身を投じた。これが仏の運命というものではなかろうか。何を惜しむ必要があろう。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
……推古朝といえば今から千三百年前、この像はその時から日本の歴史のあらゆる
嵐
(
あらし
)
を見て来ている。
平重衡
(
たいらのしげひら
)
や松永久秀の南都炎上も法輪寺からならば
眼
(
ま
)
のあたり望み見たわけである。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
平
常用漢字
小3
部首:⼲
5画
重
常用漢字
小3
部首:⾥
9画
衡
常用漢字
中学
部首:⾏
16画
“平重”で始まる語句
平重盛