“嵌(い)” の例文
「あたいね、先刻から考えていたんだけれど、こんな立派な入歯をお嵌(い)れになっても、おじさまは、お年だから間もなく死ぬでしょう。」
蜜のあわれ (新字新仮名) / 室生犀星(著)
その小包を開いて見ると、細い額椽(がくぶち)に嵌(い)れた、八号ばかりの油絵と、一冊の本とが這入っていた。
仙人掌の花 (新字新仮名) / 山本禾太郎(著)