島崎藤村しまざきとうそん)” の例文
この外にもまだ、島崎藤村しまざきとうそん里見弴さとみとん谷崎潤一郎たにざきじゆんいちらう加能作次郎かのうさくじらう佐藤俊子さとうとしことうの如き幾多の作家があつて、本来選に入るべきであるけれども
日本小説の支那訳 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
島崎藤村しまざきとうそん氏の名詩「千曲川ちくまがわ旅情の歌」と、どこか共通した詩情であって、もっと感覚的の要素を多分に持っている。
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
先頃彼の労作二百余枚の「島崎藤村しまざきとうそんの『新生』に就て」
デカダン文学論 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
自分たちの左右には、昔、島崎藤村しまざきとうそんが「もっとかしらをあげて歩け」と慷慨こうがいした、下級官吏らしい人々が、まだただよっている黄昏たそがれの光の中に、蹌踉そうろうたる歩みを運んで行く。
毛利先生 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
島崎藤村しまざきとうそん氏らの新体詩と並立して、蕪村句集を愛読した実の理由は、思うに全くこの点に存している。
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)