山斎しま)” の例文
旧字:山齋
「昔見しきさの小河を今見ればいよよさやけくなりにけるかも」(巻三・三一六)、「妹として二人作りし吾が山斎しま木高こだかく繁くなりにけるかも」(巻三・四五二)
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
卯の花は白く、鴨頭草つきくさは青く、かきつばたはうすい紫、あるひは青に紅の交りあつた色かとおもはれる。亡くなつたいもと二人で作つた山斎しまは黒くさへ見えるほど深い緑である。
或る国のこよみ (新字旧仮名) / 片山広子(著)
をしのすむ君がこの山斎しまけふ見れば馬酔木の花もさきにけるかも
あしびの花 (新字新仮名) / 土田杏村(著)
いもとして二人ふたりつくりし山斎しま木高こだかしげくなりにけるかも 〔巻三・四五二〕 大伴旅人
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
妹として二人作りし吾が山斎しまは木高く繁くなりにけるかも
或る国のこよみ (新字旧仮名) / 片山広子(著)