あしびの花あしびのはな
今はもう散つて了つたが、馬酔木の花は樹の花の中でも立派なものだ。梅のさく早春から藤の散る初夏頃まで咲き続き、挿花にでもしようものなら、一箇月の余もしほれないでゐる、生気の強い灌木だ。 馬酔木の花を見ると、大抵の人が少しさびし過ぎると考へるで …
作品に特徴的な語句
扱入こゐ 山斎しま