山原ヤンバル)” の例文
山多きが故に山原ヤンバルで通つてゐる国頭郡の山中には、新暦の正月に赤い桜が咲くさうである。私は二度まで国頭の地を踏んだが、いつも東京でさへ暑い盛りの時ばかりであつた。
若水の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
郷土研究社の「山原ヤンバルの土俗」と言ふ、同教諭の採訪録の解説として、加へておいた。
沖縄の島も、北の山原ヤンバルなど言ふ地方では、行つても/\、こんな村ばかりが多かつた。どうにもならぬからだを持ちアツカうて、こんな浦伝ひを続ける遊子も、おなじ世間には、まだ/\ある。