屋數やしき)” の例文
稍〻やゝありて太息といきと共に立上たちあがり、昔ありし我が屋數やしきを打見やれば、其邊は一面の灰燼となりて、何處をそれとも見別みわけ難し。さても我父は如何にしませしか、一門の人々と共に落人おちうどにならせ給ひしか。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)