“屈請”の読み方と例文
読み方割合
くっしょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さて、おのおの、今日は御老女の思召おぼしめしと、我々の希望とにより、慢心和尚を屈請くっしょうして、一席の説教を聴聞致す次第でござるが、和尚は、今日、甲州の恵林寺から下山致された。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
国太郎が、この僧を自宅に屈請くっしょうして教えを乞うたのは勿論である。
とと屋禅譚 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
そこで大原の立禅寺りゅうぜんじに法然上人を屈請くっしょうした。元の天台の座主顕真僧正は、この法門はわれ一人のみ聴聞すべきにあらずと云うて、諸方に触れをして南都北嶺の高僧達を招き集めることにした。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)