尾甲びこう)” の例文
かつは、敵大軍も、数量いかにも物々しくは聞ゆるが、三国みくに鈴鹿すずかなどの尾甲びこう山脈の嶮を越えて来た長途の兵だ。軍需、食糧などの荷駄隊が多くを占めていることも察知するにかたくない。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)