“尾根”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ヲネ57.1%
おね28.6%
をね14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この岡の崎にも、見おろす谷にも、其から二上山へかけての尾根ヲネ尾根にも、ちらほら白く見えて、花の木がゆすれて居る。山の此方コナタにも小櫻の花が、咲き出したのである。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
背山の方は、尾根おねがうしろの峰につづいて、形が整っていないけれども、妹山の方は全く独立どくりつした一つの円錐状えんすいじょうの丘が、こんもりと緑葉樹のころもを着ている。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
我等の歩いてゐる尾根をねの右側の遠い麓には荒川が流れてゐ、同じく左側の峡間の底には末は荒川に落つる中津川が流れてゐた。いや、ゐる筈であつた。
木枯紀行 (新字旧仮名) / 若山牧水(著)