小芝居こしばい)” の例文
小芝居こしばいや、素人しろうとまじりの改良文士劇や、女役者の一座の中で衰えさせてしまうのかと、その人の芸がおしくって、静枝は思わず涙ぐんだ。
市川九女八 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
或日一家を携えて、場末の小芝居こしばいに行く日記の一節を見ると、夜烏子の人生観とまた併せてその時代の風俗とを窺うことができる。
深川の散歩 (新字新仮名) / 永井荷風(著)