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小休
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おや
ふりがな文庫
“
小休
(
おや
)” の例文
小豆
(
あずき
)
を板の上に遠くでころがすような雨の音が朝から晩まで聞えて、それが
小休
(
おや
)
むと湿気を含んだ風が木でも草でも
萎
(
しぼ
)
ましそうに寒く吹いた。
カインの末裔
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
それから病室を出て、数時間というもの
小休
(
おや
)
みもなしに、例のずしずし
云
(
い
)
う足早な歩調で、建物の端から端へと歩きつづけた。その日は雨模様だったので、患者たちは庭へ出されなかった。
紅い花
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
そうした衝動は
小休
(
おや
)
みなく葉子の胸にわだかまっていた。絵島丸の船室で倉地が見せてくれたような、何もかも無視した、神のように狂暴な熱心——それを繰り返して行きたかった。
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
雷電峠と反対の湾の一角から長く突き出た造りぞこねの防波堤は
大蛇
(
だいじゃ
)
の
亡骸
(
むくろ
)
のようなまっ黒い姿を遠く海の面に横たえて、夜目にも白く見える
波濤
(
はとう
)
の
牙
(
きば
)
が、
小休
(
おや
)
みもなくその胴腹に
噛
(
く
)
いかかっている。
生まれいずる悩み
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
五月雨
(
さみだれ
)
はじめじめと
小休
(
おや
)
みなく戸外では降りつづいていた。
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
“小休”の意味
《名詞》
少しの休み。小休止。
(出典:Wiktionary)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
休
常用漢字
小1
部首:⼈
6画
“小休”で始まる語句
小休所