“対門”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むかい50.0%
たいもん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
園部が、その対門むかいにいるみどりを頓狂とんきょうな声で呼ぶのをきいて、帆村は何とは知らずハッとした。顔をあげてみると、どうしたというのだろう、川丘みどりの顔色が真蒼まっさおだった。
麻雀殺人事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「太陽の黒点なんか蹴っとばせ、てえんだ。——やあ、いいものを引っぱってきた」と機嫌のよいのは、仲間の一人で、星尾助教授の対門むかいにいる慶応ボーイで水泳選手をやっている松山虎夫だった。
麻雀殺人事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
対門たいもんの小姓組番頭ばんがしら土屋つちや佐渡守邦直くになおの屋敷は火を失していた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)