“寝脂”の読み方と例文
読み方割合
ねあぶら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
クリンシング・クリームで顔の寝脂ねあぶらを拭きとりながら、あさひはなんということもなく呟いた。
虹の橋 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
いったい資子はなにをしているのかと、三層上の部屋へ踏みあがって行くと、寝た間も気をたかぶらしている癇走った御料人ごりょうにんが、蒼白んだ小鼻のわきに寝脂ねあぶらを浮かせ、前後不覚に御寝ぎょしなっている。
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)