“御料人”の読み方と例文
読み方割合
ごりょうにん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いち御料人ごりょうにんは、かねてからもう甥の信孝の斡旋で、北ノ庄へ再嫁することに内輪はきまっていたが、先夫浅井長政とのあいだにしていた三人の子もあるので
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いったいおちゃ/\御料人ごりょうにんはおちいさいときから気ぐらいのたかいところがおありなされ、ことにはやくよりおふくろさまのお手一つで成人なされましたせいか
盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
いったい資子はなにをしているのかと、三層上の部屋へ踏みあがって行くと、寝た間も気をたかぶらしている癇走った御料人ごりょうにんが、蒼白んだ小鼻のわきに寝脂ねあぶらを浮かせ、前後不覚に御寝ぎょしなっている。
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)