“寝癖”の読み方と例文
読み方割合
ねぐせ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何しろ、こっちへ来る前は、病臥の床に横たわって、寝癖ねぐせのついていた足なので、たちまちいためてしまったのが、道中十六日の間によけいにひどくなっていた。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこへ石田氏が洗いざらしの古浴衣を、寝癖ねぐせのついた猪首いくびに着、冴えない顔で起きてきたが、二人の突然異変をながめるなり、よほど印象が悪かったとみえて、ツイ眼を外らしてしまった。
我が家の楽園 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)