“実家方”のいろいろな読み方と例文
旧字:實家方
読み方割合
さとかた83.3%
さとがた16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「すると、正遠は、はや亡き人ゆえ、卯木の実家方さとかたをたどるなれば、必然、水分みくまりにて家督をつぎおる現当主、楠木兵衛となりますな」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
くるまを焼いたので、牛は牛小屋から解かれ、牛飼と共に、翌る日、九条家へ帰された。玉日は、たった一人の侍女かしずきもそれにつけて、実家方さとかたへもどした。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「これは、中宮のお実家方さとがたに、俄な御病人が出来たため、夜もいとわせ給わず、おん見舞にまかられる御車みくるまです。——列を遠くにお開きなさい」
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)