宗睦むねちか)” の例文
それから寶暦十一年尾州家では代替があつて、宗睦むねちかの世になつたが、るんは續いて奉公してゐて、とう/\明和三年まで十四年間勤めた。
ぢいさんばあさん (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
さて鷲津幽林は天明三年名古屋の城主徳川宗睦むねちかの再興した明倫堂の教官に挙げられたが儕輩せいはいの嫉みを受けたので
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
それから宝暦十一年尾州家びしゅうけでは代替だいがわりがあって、宗睦むねちかの世になったが、るんは続いて奉公していて、とうとう明和三年まで十四年間勤めた。
じいさんばあさん (新字新仮名) / 森鴎外(著)
今細井平洲の安永九年庚子の歳始めて尾公徳川宗睦むねちかに聘せられて侍読を命ぜられた時の待遇をその墓碑銘について見るに、座席は親衛隊のまさに列せられ廩米三百包を賜ったのである。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)