“宇清蔚”の読み方と例文
読み方割合
うせいうつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宇清蔚うせいうつ冢不騫ちようふけん尾間生びかんせいである。宇は大坂へ往くのに、往反ともに嵯峨に立ち寄つた。往路には霞亭が「楓葉為塵梅未開、非君誰肯顧蒿莱」と云つて迎へた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「昨遊連日共提携。一別今朝独杖藜。断雁有声遙目送。秋雲漠々澱江西。」韓は韓聯玉かんれんぎよく、宇は宇清蔚うせいうつである。詩の後に一行を隔てて「右丙子晩秋」と註してある。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
発程の前には暫く宇清蔚うせいうつの家にやどつてゐたらしい。「予将西発前日石田生過訪予於宇氏寓館」と云ふ語がある。発程の日には凹巷が送つて宮川の下流、大湊の辺まで来た。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)